MOVIE KINMAQのトビラ SV渕田隆洋
その講習会は、
あまりに劇的だった。
筋膜との初めての出会いでした。
病院で、急性期・慢性期・回復期・外来・訪問等をはじめ、12年の間に様々な部署を経験して、最終的に整形外科病棟にいました。当時、世間で筋膜リリースという言葉が流行っていて、ある外来のクライアントから「筋膜っていいんでしょう？」と言われ、筋膜についてまったく答えられず、世間が知っていて理学療法士の私が知らないことが悔しくて、勉強しようと「筋膜リリース」の講習会に参加しました。そこで、デモで痛みがある箇所を触らずに痛みをなくした瞬間を見て、その先生がまさしく魔法使いに見えてね。その手技は画期的で、衝撃的でした。そしてその日から筋膜を極めたいと思ったんです。
その時、よくよく調べたら筋膜マニピュレーションという講習会もあるとのことで、参加したらさらにすごくて。やっと自分が求めていた手技に出会いました。それを病院に持ち帰って後輩にも教え、クライアントにも提供してみたんです。すると、今までとは全然違う効果が出て満足度がまったく違った。これはいいと確信して使い続けていたんですけれど、組織の上長からいい顔をされなくてね。私が勤務していた病院では手技に対してかなり抵抗があったし、リハ医からついに手技はやるなとの方針が出た。そのタイミングでこちらのオファーをいただいたんで、転職を決心しました。
本当に歯がゆかった。
効果があるのに、
病院では使えない。
困っている方はそこにいるのに。
効果はわかってはいるけど使っちゃダメ、病院のリハ部の方針だからって、矛盾ですよね。それに、私だけ使えてみんなが使えなくて足並みを揃えられないから使うなって、私も後輩に指導しますと言ったんですがダメでした。自分のやりたいことがやっと見つかったのに、できない。そりゃ転職しますよ。私は、この筋膜の技術を思う存分使いたいっていうのが一番でね。そして、同時にキャリアアップも年収も望めるだろうなと思いここを選んだ。最近は、もう理学療法士としてのプレイヤーの一択でなくてもいいと思っていますね。
もう、自費の世界に来てからだいぶ変わりました。クライアント対応も勉強しましたし、お金の勉強もしました。経営書とか理学療法士で病院にいたら絶対に読まないような本も相当読んだのでね。なので、筋膜を極めるっていうのにも走ってますけれど、1プレイヤーではなくて院長のもう1つ先、院長をやりながらスーパーバイザーも経験させてもらっています。こうやってワンステージ上がるともっと違う景色が見えてくるし、ビジョンも変わってきますよ。これこそキャリアアップだと実感してますね。
ここに来てつくづく思う。
当時、理学療法士という
本当に小さい枠にハマっていた。
現在保険内で働いている理学療法士の方には、確認のために言いたい。3～5年後、今のところにいたらどうなっているか想像したことある？昇給が1年3000円なら、5年で15000円。10～15年後なら？それで満足？そのとき上のポストは空いてる？結局、保健医療の中だと10年目も5年目も1年目も1単位20分の値段は一緒でしょ？だから、自費を目指すべきなんです。でも、自費へのハードルはあまりに高いと、私も思ってました。だけど、この会社がそのハードルを下げたんです。すべてのノウハウを、働きながら得られるんですよ。
「理学療法士が輝く」っていう理念は、本当に輝いてもらうために何ができるか、考え尽くそうという指針です。その結果、制度や教育が形になり、実際にそこに携わっていて私もすごくやりがいを感じます。そして、 私はこの会社のビジョンにもとても共感しているので、ここが大きくなっていくのを一緒に見ていきたい。だから、一緒に作っていきたいという思いが強いです。やっぱりね、当初思っていた一人でやるより、組織の方がでかいビジョンを描けますし、そっちの方が楽しいんですよ。
PROFILE プロフィール
理学療法士（運動器理学療法専門分野）、筋膜マニピュレーション®レベルⅠ，Ⅱ修了、筋膜リリース（takei concept）修了、茨城県アスレティックトレーナー協議会ベーシックトレーナー修了、ゴルフコンディショニングスペシャリスト、The 11+（サッカー障害予防プログラムインストラクター）。1985年生まれ。新潟医療福祉大学卒。2008年入社。筑波記念病院で一般職からサブリーダーを経て、副主任として勤務。バレーボールチームのトレーナー活動も実施。経験症例24000以上。得意な施術は、あらゆる身体の痛み（肩痛・腰痛・膝痛など）に対する施術。また、筋膜を整え動きやすい身体の実現とスポーツのパフォーマンス向上を促すことを得意とする。
