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KINMAQブログ「未来を変えよう、理学療法士!」 BLOG

驚きの施術症例⑫変形性膝関節症

変形性膝関節症の痛みじゃない。
怪我を起点に長年のオーバーワークが組織をゆがめただけだ。

ANNEX院 佐藤 聖人

プロフィール
理学療法士資格保有者。千葉柏リハビリテーション学院理学療法学科卒
勤務経験/千葉愛友会記念病院 回復期




お客様のお悩みと来院の経緯

57歳女性、4年前に左足の膝に痛みが出てすぐに病院に行き、変形性膝関節症と診断された。痛み止めの薬や注射で治療を続けていたが、2年前には右膝も同様と診断された。右側よりも左側の痛みがひどく、慢性化して寝ているときや座っているときにも痛みがあり、とうとう不眠症にもなった。趣味で11年続けているマラソンもできず、落ち込んでいた。

 

膝が痛い。しかし、フルマラソンに参加したい。

初来院が8月、来られて第一声、「11月のフルマラソンに出たい」とおっしゃられて、それはちょっとと…当惑しました。だって、11年間マラソンを続けられていたとはいえ、この4年は膝が痛くてせいぜい5キロ。それでも痛くなるとおっしゃる方が、あと3か月でフルマラソン出場ですからね。

とはいえ、まずはカウンセリングして観察すると。体を動かしてもらっているときに気付いたのが、しゃがめなかったことです。しゃがむときって本来、膝が若干ねじれなきゃいけないのにそのねじりの向きがまったく出ていなくて、筋肉にも張力がないなぁと。たぶん、オーバーワークで組織をゆがめてしまい、そのまま使い続けてどんな動きをしても痛みが出るようになってしまったんでしょうね。つまり、筋肉が硬くなったり伸びたりして形がゆがんで適切な位置になくて、筋膜も洋服のしわのようによじれてしまったんだと思います。

 

初日、最初の施術で、痛みが消えて…びっくり。

痛みのある膝や骨盤、足首の周囲を触ったところ、筋膜が硬くて同じラインに歪みがあったんですが、これは施術の際に激痛の走るレベルだと思いました。それを念頭に、骨盤から膝を通って足首に向かうラインに圧を加え、バランスをとるためにその反対側も施術しました。そして、その場で膝を曲げてしゃがんでもらったら、なんともう痛くないと本人もびっくりで、私にとっても劇的でしたよ。

そして1週間後の2回目。しゃがみ込みはもう問題なくて、夜も眠れると。ただ、座ると膝が痛いということなので、前回の施術範囲を広げて足首は指まで、そして肩までおおよそ倍のポイントに圧を加えて、戻りにくくしていきました。さて本人はというと、そろそろ走ってみたいとおっしゃったので、やってみないとわからないので試してくださいと背中を押しましたね。

 

どんどん走ってもらった。そういう膝を作りたかったし、痛みは私が取るから。

3回目は3キロほど走って痛みは半分くらい、4回目は6キロで痛みはほとんどなかったと言われ、私もどんどん走ってくださいと。やっぱり、本人がやりたいことをやれる膝を作りたかったですから。それに、いざとなれば痛みは私が取ると決めてましたし。そして、5,6回目には痛み止めの注射も止めて病院も「卒業」しました。

この辺りで、何もしてこなかった右足に違和感があったので歪みを修正して左右のバランスを整え、膝の復活で痛みが遷移した左の股関節を施術しながら、走る距離も8キロから、13、25と伸ばし、10回目くらいで大会3週前の目標30キロを達成。この頃、私は、負担をかけ続けている膝を毎回触って確認しながら、ラインの硬いところをほぐしていったんです。そして11月マラソン当日。3時間59分で見事に完走されました。その時は12回目の施術の後でしたが、膝の痛みはまったくなかったということでした。私はこれ以降もパートナーとして寄り添わせていただくことになりまして、もうこの方が3時間半を切るまで離れられなくなりましたね(笑)。