先輩・理学療法士は語る③/27歳の転職
自費施術に飛び込むなら今しかない。
20代の頑張れる内にチャレンジする。
ANNEX院 佐藤 聖人
プロフィール
2021年27歳で入社 理学療法士資格保持者。千葉柏リハビリテーション学院理学療法学科卒 勤務経験/千葉愛友会記念病院 回復期
年功序列、変化のない将来、佐藤は病院の限界を感じて転職する。入社早々、改善するお客様を見て技術の可能性に感動し、初の営業でも高い数字を上げた。しかし、突然失速。『自費』を目指して、本当のチャレンジが始まった。
5年目、行き詰まった。同期が転職した。そうだ、20代の内にチャレンジだ。
人と関わる仕事に就きたかった。国家資格も欲しかった。そして、佐藤は理学療法士となり総合病院に入職したのだった。
「だけど、4、5年目で思ったんです。年功序列も強いし、あともつかえているし、ここにいてもやることが変わらないなぁと。なので、違う病院もきっと同じだろうと考えるようになって、転職サイトを見始めました。そんな時、同期がこの会社に応募した…。刺激的でしたね。私もさっそくサイトを探して、キャリアアップなど支援体制を見て、確かに驚いたんです。」
3、4年目の時、佐藤は初めて自費施術を知ったが、当時ハードルはあまりにも高かった。だが、今回は違った。自費施術に飛び込むなら今しかない、20代の頑張れるうちにチャレンジしたいと思った。
入社早々、営業は順調。お客様の改善を知り、技術面でも感動した。
佐藤は、当社を含め3社に内定した。他の2社は訪問リハビリで、給与は良かったが将来が不透明だと感じた。それに比べて当社は技術や自費施術向けの研修など明確で、キャリアアップをきっちりイメージできたという。
「入社して、1か月研修後の配属先はつくば院という一番お客様が多い店でした。それもあって、売上は最初からすごく良かったんですよ。今思うと、研修を受けたばかりで、とにかくマニュアルに忠実にやっていたわけです。裏を返せば融通がきかなかったけど、それが逆に良かったんでしょうね。」
佐藤は、その一方で学んだばかりの施術を一生懸命行った。そして、お客様がどんどん改善していくのを見て驚いたという。この技術はすごい、ほんとに有効だったんだと改めて感じたのだった。
ところが、入社5カ月目。佐藤の営業数字は急降下し始めた。
突然の営業不振、佐藤はたじろいだ。
「最初、お客様に『きっと改善します』ってマニュアル通りに言っていたのは、いわば『虚勢』だったんです。だって、自信のない人にはお客様も信頼を寄せませんから。でも、実際にお客様の改善が進む中で私にも発見や感動があったんですけど、明確に言葉にできてなかったですね。やっぱり、中途半端な自信がブレーキになってました」。
佐藤は月1、2回、院長に組んでもらっていた面談で、会話を交わしながら修正してもらった。
「梅林院長は言いました。『お客様が何を求めて来ているのか。そこに向けて、通う必要性をしっかり伝えられていないよね』と。そう。相手に伝えてないんですよ。なるほどと、そこから修正して少し復調したんです」。
入社1年目は好不調の山谷。しかし、『反面教師』もいずれ結果を残す。
しかし、佐藤は再び不調に襲われる。今回は、10数人の院長全員によるミーティングで、佐藤の不調についても改善策を話すことになったという。
「全院長が、私の新規顧客対応を撮った1時間半のビデオを見てくれました、そして、たっぷり2時間ディベートしてもらったんです。その手間のかけようには、ほんとうに驚きました。その後、院長がまずこう言ってくれました。『マニュアルは形としてできているけれど、その奥にある意味が深掘れていない』と。私も自分の動画を見て、院長にズバズバ言われた10カ所以上の場面をしっかり振り返ったんですけど、確認できましたね。やっぱり、お客様が困っている点を話されたら、それを言葉にして確認し合い進めていくカウンセリング力なんですね。そう再認識できました」。
佐藤は、以来業績を戻し始めたという。これは、人と関わり合い、体の不調を改善していく自分が夢に見た仕事なのだ。しかも、先輩や院長など本気で改善しようという情熱は半端じゃない。『もう本気ですよ』、佐藤は結果にこだわると言った。